#652 (I497) 空撮にチャレンジ。Special Thanks to Captain Endo! - マイクロネシアンエアー 口コミ・評価

航空会社 マイクロネシアンエアー

2017年04月09日に撮影されたマイクロネシアンエアーの航空機写真

© westtowerさん

グアム

搭乗レビュー
#652 (I497) 空撮にチャレンジ。Special Thanks to Captain Endo!

航空会社
マイクロネシアンエアー
便名
Micronesian Aviation System チャーター
ファースト
搭乗日
2017/04
路線
グアム → グアム
機体記号
N733SN
機材
Cessna 172N Skyhawk
総評:5
5ッ星
機内食・ドリンク
無評価
座席(シート)
3ッ星
機内スタッフサービス
5ッ星
エンターティメント
無評価
トイレ・洗面台
無評価
機材コンディション
3ッ星
地上サービス
5ッ星
口コミ投稿者
westtowerさん
アクセス数
496
投稿日
2017/11/05

搭乗写真

  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    搭乗機 Micronesian Av... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    Micronesian Aviati... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    MAS N733SN Cessna ... 続き
  • 写真の種類:座席(シート)
    アナログ且つシンプルなコックピット。... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    部品取りの機体が痛々しい、MGE N... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    どどーんと滑走路が正面に!
    忘れえぬ... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    【航空フォト】
    https://fl... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    【航空フォト】
    https://fl... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    【航空フォト】
    https://fl... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    この海の碧さを上空から眺めるだけでも... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    恋人岬上空を掠めて
  • 写真の種類:機窓・風景
    タモン湾のホテル群を眼下に
  • 写真の種類:機窓・風景
    左翼端にグアム国際空港の滑走路が見え... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    Spacial Thanks to ... 続き

総評

24時間、12レグに及ぶフライトの疲れを癒すべく、グアムのホテルにチェックイン。久々にベッドの上でゆっくり朝寝坊できるな、と目論んでいたところ、各種オプショナルツアーが紹介されているコーナーの中に「セスナ体験操縦・遊覧飛行」なるパンフレットを発見、悪い虫が疼き出し出しました。

体験操縦にも強く惹かれたのですが、今回は空撮にチャレンジしてみることに決め、早速ツアーを主催するマイクロネシアン・エア社に電話してみました。空撮を中心に行いたいのでグアム国際空港の滑走路上を数回フライバイして欲しいと希望を伝えると、そんなリクエストを受けたのは初めてとのことでしたが、遊覧飛行のD4プラン(飛行時間37分)をカスタマイズする形で希望に応えてくれました。基本料金US$120+ソロフライト(貸切り)料金としてUS$35が加算され、〆てUS$155でした。

翌朝、ホテルからマイクロネシアン・エアのミニバンに乗り込むと、韓国からの親子連れと一緒になりました。今から、彼らは操縦体験にチャレンジするとのこと。このようなツアーに参加する面々ですので、飛行機好きであることに間違いありません。話が盛り上がる中で、長男と思しき青年は、何とフライチームメンバーのリコさんであることが判り、更に意気投合しアドレスを交換しました。飛行機を通じてこういう交流ができることは、本当に嬉しく楽しいものです!
20分程で、一般の旅客ターミナルとは滑走路を挟んで反対側に位置するマイクロネシアン・エアのステーションに到着。

ここで搭乗時の注意事項のレクチャー(ビデオ視聴)を受け、本日搭乗するマイクロネシアン・エア N733SN セスナ172N スカイホークとご対面。先に搭乗する韓国人親子を見送りながら、徐々にテンションが高まってきます。興奮した面持ちで韓国人親子が帰還、次はいよいよ僕の空撮チャレンジが始まります。

搭乗前に、セスナ172Nについて簡単に触れておきましょう。
セスナ172は1955年に初飛行、累計生産機数は4万5千以上のベストセラー機です。
幾度のマイナーチェンジを繰り返し、1977年製造分から172N型となりました。
搭載エンジンはライカミング O-320-H2AD。事前設定式フラップが標準装備、昇降舵トリムがオプションで装備されることになったのが特徴です。
172N型は1980年まで製造されました。

主要諸元(172S型)は以下の通り。
全長:8.28m
全高:2.72m
全幅:11.0m
室内高:1.22m
室内幅:1.00m
室内長:3.61m
座席数:4
最大離陸重量:1,157kg
最大着陸重量:1,157kg
最大巡航速度:230 km/h
航続距離:1,185km
離陸滑走距離:293m
着陸滑走距離:175m

さあ、いよいよ搭乗です!
大空へ誘ってくれるのは遠藤キャプテン。
米国で操縦免許を取得、ラインパイロットを目指してここグアムで経験を積んでいる若きパイロットです。

アナログ計器の並ぶコックピットの臨場感も捨てがたかったのですが、空撮目的には自由度が大きい後部座席に着座しました。
おぅ、意外と狭い印象です。

エンジンに火を入れると、ジェットエンジンとは全く異なる、レシプロ水平対向の独特のピストン音と鈍い振動が機内に響き渡ります。気密性が低い機内は結構な騒音で、ヘッドセットをしないとキャプテンの話していることが聞こえない程です。ヘッドセットからは、管制官とキャプテンのnative Englishの生のやり取りが聞こえ、鳥肌が立つような臨場感です。クリアランスを得て、RWY 06Rへ侵入しスタンバイ。大型機が着陸できる幅46mの滑走路をセスナから眺めると、とてつもなく巨大に感じます。

スロットル全開、鈍いうなり声を上げて、シップは滑走を始めます。エンジン音を聞く限り、高性能な印象はありません。馬力は150-160hp程度でしょう。クルマに例えると非力感は否めないパワーです。それでも3,052mの滑走路長の1/10程度の滑走距離でストレスなくフワーっと浮き上がる様は余裕すら感じます。クルマより軽い1mt強の機体を浮揚させるにはそれで十分なのですね。機体が軽い分、とてもひらひら、ふわふわした乗り味です。

低空飛行のまま、反時計回りに旋回。恋人岬周辺から洋上へ出てタモン湾を南西に下ってハガニアの手前からさらに左旋回し、グアム国際空港のアプローチコースへと入ります。コックピットからいつもと違う視点で正面に眺める滑走路は、忘れえぬ光景でした。RWY06L上をフライバイ、獲物を物色します。しかし、気流の乱れで機体の上下動が激しく、カメラを持つ手が全く安定しません。初回はブレブレ&的が外れた写真ばかりになってしまい失敗に終わりました。が、スポット/エプロンの何処に獲物が駐機しているかは把握することができました。

同じコースを周回し、2回目のチャレンジです。しかしまたもやすごい揺れ。今回は手あたり次第ではなく1周目の下見で捕捉した獲物に狙いを定めてみたものの、僕の未熟な腕ではまともに捕獲するのは至難の業でした。経年で傷と擦れが目立つキャノピー越しの撮影というのも不利な条件でした。いやー空撮は難しいもんだ。これはもっと腕を磨かないと、と認識した次第。そんな中から、何とか格好がつきそうな数枚の作品をアップしています。ご照覧いただけたら幸いです。

3周目は、純粋にフライトを楽しみました。恋人岬と紺碧の海のコントラストは絶景!カメラと一緒に心のシャッターを切り、記憶に刻み込みました。
斯くして僕の初の空撮チャレンジは終わりました。
獲物は大量でなくとも、楽しさと興奮で充実した気分でシップを後にしました。

降機後は、オフィスでレモネードを飲みながら遠藤キャプテンと談笑。日本の航空行政の在り方や制度への提言など、確りした考えをお持ちで、僕も勉強になりました。

最後になりましたが、忘れえぬ経験と思い出をいただいた遠藤キャプテンにお礼を申し上げます。ラインのパイロットになる夢が叶ったら、また遠藤キャプテンの操縦するシップに乗せてくださいね。

有難うございました!

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