JTBの夏休み旅行動向、消費増税への控えで国内旅行者数は微減

JTBの夏休み旅行動向、消費増税への控えで国内旅行者数は微減

ニュース画像 1枚目:ブリティッシュ・エアウェイズ 787
© British Airways
ブリティッシュ・エアウェイズ 787

旅行会社のJTBは、2019年7月15日(月・祝)から8月31日(土)までの夏休み期間の旅行見通しを発表しました。1,030人から回答を得た旅行動向アンケート、経済指標、業界動向や航空会社の予約状況、JTBグループの販売状況などから推計したもので、期間中1泊以上の旅行に出かける人を対象としています。

総旅行人数は前年比0.1%減の7,734万人、このうち国内旅行人数は0.2%減の7,435万人、海外旅行人数は3.5%増の299万人となる見込みです。国内旅行消費額は前年比3.8%増の2兆6,915億円、海外旅行消費額は9.8%増の6,808億円で、総旅行消費額は4.9%増の3兆3,723億円と推計されています。

国内旅行は景気の先行きの不透明感や消費増税への備えなどから、人数は前年から微減となっていますが、「家族連れ」が全体の67.3%を占め前年より6.5ポイント増加するなど、家族連れ旅行が伸びています。JTB国内旅行の予約状況では、出発日のピークは8月11日(日)、8月12日(月)が多く、人気の旅行先は1位が沖縄、2位が北海道、3位がユニバーサルスタジオジャパンを含む関西、4位は東京ディズニーリゾートを含む東京、5位が九州、また令和ゆかりの地、伊勢への旅行も人気となっています。

海外旅行では国内旅行ほど景気の影響を受けず、海外旅行者数は増加する見通しで、JTBの予約状況では、人気の旅行先は1位がハワイ、2位がグアム・サイパン、3位が韓国、4位が台湾、5位がシンガポールとなっています。伸び率では、関空/ロンドン線が就航したイギリスやハワイが好調です。出発日のピークは8月10日(土)と予測していますが、ハワイやグアム、サイパン行きなどでは、旅行代金が下がる8月下旬の出発も目立ちます。

なお、航空機の利用者は、国内線が前年比1.2ポイント減の16.7%、従来の航空会社を利用するのは13%、格安航空会社(LCC)利用は3.7%となっています。国際線での航空機利用は1.7ポイント増の98%で、従来の航空会社が85.7%、LCCが12.2%となっています。

期日: 2019/07/15 〜 2019/08/31
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