JAXAとNASA、月探査に向けた協力で共同声明に署名

JAXAとNASA、月探査に向けた協力で共同声明に署名

ニュース画像 1枚目:共同声明に署名
© JAXA
共同声明に署名

宇宙航空研究開発機構(JAXA)の山川宏理事長と、アメリカ航空宇宙局(NASA)のジム・ブライデンスタイン長官は2019年9月24日(火)、月探査に向けた将来の協力について議論を実施し、共同声明に署名しました。

これによると、JAXAとNASAは火星探査を視野に、月探査での連携を確認したほか、有人火星探査に向け有人月面活動を推進するため、JAXAとNASAで科学的・技術的な協力を拡大していく意向です。

また、NASAのブライデンスタイン長官は、月周回有人拠点(Gateway)の協力について、居住機能に加え、日本の新型宇宙ステーション補給機(HTV-X)やH3ロケットを活用した補給ミッションを含むJAXAの提案を歓迎しています。

このほか、JAXAの小型月着陸実証機(SLIM)ミッションへのNASAの参画や、JAXAとインド宇宙研究機関(ISRO)が計画している月極域探査ミッションなどの活動は、月科学や探査の優先事項に貢献するもので、両機関長は、これらのミッションから得られるデータは、2024年に人類を月に戻すという、NASAの計画に貢献するものと確認しています。

なお、JAXAは10月21日(月)から10月25日(金)まで、アメリカのワシントンD.C.で開催される「宇宙関連会議(IAC)2019」で、JAXAの取り組みなどを月近傍有人拠点構想を推進するアメリカから、世界に向け発信する予定です。

メニューを開く