「こうのとり」8号機、国際宇宙ステーションに国産の生鮮食品を輸送

「こうのとり」8号機、国際宇宙ステーションに国産の生鮮食品を輸送

ニュース画像 1枚目:宇宙ステーションに運ばれた生鮮食品
© JAXA / NASA
宇宙ステーションに運ばれた生鮮食品

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2019年9月25日(水)に打ち上げられた「こうのとり」8号機が国産の生鮮食品を国際宇宙ステーション(ISS)に輸送したと発表しました。ISS計画では、補給船を保有する国が分担し、長期滞在する宇宙飛行士に果物や野菜などの生鮮食品を届けています。

輸送されたのは北海道産の玉ねぎや宮城県産のパプリカ、岡山県産のオーロラブラックとシャインマスカット、愛媛県産と佐賀県産の温州みかんです。届けられた生鮮食品は8月31日(土)に種子島宇宙センターに納品され、洗浄、消毒後に細菌数検査を受けました。

梱包には細菌やカビの発生を抑制する消毒や生鮮食品の呼吸をコントロールさせる包材が使用されたほか、ISSでの生ごみの発生を減らすため、玉ねぎは外皮を除いて梱包されています。これらの生鮮食品は9月8日(日)に「こうのとり」8号機に搭載されましたが、打ち上げが延期となり、搭載されている与圧部の温度を20度から22度でコントロールし、鮮度を保持しました。

JAXAでは、国産生鮮食品をISSに輸送し、宇宙飛行士へ提供することで、宇宙飛行士が抱える長期宇宙滞在の様々なストレスを緩和し、パフォーマンスの向上に繋げたいと考えています。なお、ISSに到着した模様を収めた動画は後日、公開されます。

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