レオナルドは2019年11月27日(水)、イタリア財務警察に2機のATR 72 MP(Maritime Patrol:海洋哨戒)を納入したと発表しました。納入されたATR 72 MPは、「P-72B」と命名されています。
ATR 72 MPは、ATR 72-600ターボプロップ機をベースに、レオナルドが開発・製造した機体で、海上偵察、船舶の捜索・監視活動、捜索救助(SAR)任務、麻薬の密輸防止、人身売買、海賊行為、密輸、領海の安全保障、環境災害の監視と対応などの任務が想定されています。
納入されたATR 72 MPは、レオナルドが開発した最新のセキュリティと、監視システムを装備されており、イタリア財務警察の活動をサポートします。また、上空からのパトロールや研究ミッションでは、機内センサーを使用して物体を識別と挙動を監視し、海軍部隊と陸上パトロールの介入を主導します。
イタリア軍ではATR 72 MPを「P-72A」として運用しており、ATR 72MPは空中での観測や監視を遂行するレオナルドATOSミッションシステムを装備します。 ATOSは、機体に搭載した様々なセンサーを管理し、受信した情報を組み合わせ、最適な形式で任務に当たるオペレーターに表示し、絶えず状況が更新される状況下で戦術のシナリオを提供します。
なお、イタリア財務警察はレオナルドと4機のATR 72 MPを契約しており、今回の納入はこのうちの1機目と2機目です。残る2機は2022年までに納入される予定です。