イルクート、4機目のMC-21-300試験機が1時間40分の初飛行

イルクート、4機目のMC-21-300試験機が1時間40分の初飛行

ニュース画像 1枚目:イルクート MC-21-300
© Irkut Corporation
イルクート MC-21-300

ロシアのイルクートは2019年12月25日(水)、イルクーツク工場に併設する飛行場で、4機目のMC-21-300、機体記号(レジ)「73056」が初飛行したと発表しました。1機目から3機目が実施している試験飛行の成果が、今回の4機目に反映されています。

飛行は通常モードで、飛行時間は1時間40分、速度は時速500キロメートル、高度3,000メートルを記録しました。初飛行はテストパイロットのOleg Kononenko氏とRoman Taskayev氏が務め、予定された試験飛行の項目は全て実行されています。

MC-21-300は163席から211席を装着できるロシア製の新世代機で、A320ファミリー、737-800ファミリーなどのロシアによる対抗機種です。ロシア国産の機種を新たなレベルに引き上げ、快適性を追求した単通路機で、大きな窓の採用、客室の照明などに改良が加えられているほか、機内の空気圧にも快適性への配慮がみられます。

MC-21-300はアエロフロート・ロシア航空が50機、導入する契約を締結しています。アエロフロートは、MC-21をロシア国内線、国際線のいずれにも投入する予定です。初号機の引き渡しは、2020年第1四半期を予定しており、2026年までに契約した50機がすべて引き渡しされる計画です。

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