ユナイテッド航空のオスカー・ムニョスCEOとスコット・カービー社長は2020年4月15日(水)、約10万人の同社従業員に対するメッセージを発表しました。
新型コロナウイルス(COVID-19)の需要減少により、4月の最初の2週間でユナイテッド航空を利用した旅客数は20万人未満で、前年同時期と比較すると97%の減少、また5月は、2019年5月のたった1日の搭乗者数よりも少ない旅客が5月全体の搭乗者数になる見込みです。
2020年5月は当初計画していた輸送量の約10%に削減、6月も今後数間以内に同様の輸送量削減の発表を予定しており、これらにより前線で働く従業員の労働時間に直接的な影響が及びます。
従業員の協力などにより、アメリカ連邦政府は民間航空会社に総額500憶ドル相当の助成金と融資を行う法案を可決しました。ユナイテッド航空は政府から約50億ドルの支援を受け、これは従業員の給与に使用されます。この支援では、総コストの約30%を占める従業員の給与総額をカバーすることはできませんが、ユナイテッド航空は9月末まで、自主的でない一時帰休や給与削減を行わず、雇用を守る方針です。
ユナイテッド航空は、スケジュールの削減、資本支出の削減、役員給与の半減などを通してコスト削減に注力しているものの、需要の減少は少なくとも2020年中、また2021年にかけて継続すると考えています。10月以降は厳しい決断を迫られると説明しながらも、今後も高い透明性を保ちつつ対応する方針です。