イルクートMS-21-300、飛行試験を再開

イルクートMS-21-300、飛行試験を再開

ニュース画像 1枚目:MS-21-300、飛行試験の様子
© ОАК
MS-21-300、飛行試験の様子

イルクートは2020年4月22日(水)、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染で停止されていたMS-21-300の飛行試験プログラムを再開しました。現在、ロシアとヨーロッパの基準に従った認定テストプログラムを受けています。

飛行試験プログラムには、4機が参加しています。ロシアの認証を取得して航空機の納入を開始するには、約650回の飛行試験が必要で、これまでに300回以上が完了しました。2機の機内には客室を装備しており、1機は2クラス仕様の163席、1機は211席を配置しています。

MS-21プログラムでは、ロシアの企業が、アビオニクス、エアコン、制御機器、着陸装置の制御システムなど、いくつかの基本的な航空機システムのインテグレーターおよび開発で参画しています。

飛行試験は、極端な迎え角のテスト、フラッターテスト、エンジン故障を想定した離着陸などを実施しました。夜間の飛行中に計器着陸装置、航法装置、着陸装置、外部照明装置の操作性を確認しており、現在はソフトウェアの開発とテストを進めています。

MS-21は、イルクートとヤコブレフが開発中の中距離旅客機です。基本型のMS-21-200は135席から176席、MS-21-300は長胴型で163席から211席です。さらにストレッチしたMS-21-400の市場投入も計画されています。

MS-21-300は2016年6月にロールアウト、2017年5月に初飛行し、現在は各種の飛行試験が実施されています。MS-21-300の諸元は、全長42.3メートル、全幅35.9メートル、全高11.5メートル、最大離陸重量79,250キログラム、最大巡航速度マッハ0.8、航続距離6,000キロメートルです。

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