ヨーロッパで定期便再開に向けた安全ガイドライン、ライアンエアも歓迎

ヨーロッパで定期便再開に向けた安全ガイドライン、ライアンエアも歓迎

ニュース画像 1枚目:マスクを着用して業務につくライアンエアの客室乗務員
© ライアンエア
マスクを着用して業務につくライアンエアの客室乗務員

ヨーロッパ航空安全庁(EASA)と欧州疾病予防管理センター(ECDC)は2020年5月20日(水)、航空会社が定期便の運航を再開する場合、乗客や乗務員の安全を確保するための措置を定めた共同文書を発行しました。

このガイダンスでは、物理的距離の確保、医療用マスクの着用、手指消毒の頻繁な利用、機内の空気が地上よりも清潔であることの証明などを求めています。

搭乗者には、空港到着前、出発ターミナル、搭乗時、飛行中、移動中、最終目的地到着時の6つの旅の過程において、それぞれ取るべき行動や対策を規定しています。発熱、咳、嗅覚障害、息切れなど新型コロナウイルス(COVID-19)の症状がみられる場合、COVID-19に接触したことを認識している場合は旅行を延期するよう勧告しています。

さらに搭乗前の健康状態に関する申告や、特定のフライトでCOVID-19が陽性となった場合に追加調査ができるように連絡先の提出を搭乗者に求めています。

このガイドラインを受け、格安航空会社(LCC)のライアンエアは、物理的距離の確保とマスクの着用を推奨について歓迎しています。空港から最終目的地までの移動に複数の公共交通機関を利用するため、14日間の検疫措置を実施しても効果はなく、社会的距離を確保することが難しい公共交通機関に必要な対応は、マスク着用を訴えていました。

特にアイルランドとイギリス政府に対して検疫措置を撤廃し、航空会社や鉄道会社に、利用者のマスク着用を義務付けることを要求していました。ライアンエアは検疫措置がなくとも、体温の観察とマスク着用で夏の休暇を安全に旅行できると主張しています。

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