ボーイングは2020年10月28日(水)、2020年第3四半期決算で売上高は前年比29%減の141億ドル、最終損失4億ドルと発表しました。この中で、新型コロナウイルスによる影響への対応として、引き続き組織変革と経営基盤の強化、サプライチェーンの健全性の維持などに取り組む方針を示しています。人員についても自然減だけでなく、早期退職などを含め、2021年末に13万人とする方針で、2019年末の16万人から3万人を減少させる計画を公表しました。
2020年第3四半期に、顧客への引き渡しは37機、新たな受注では貨物機のボーイング・コンバーテッド・フレータ、オーストラリア向けP-8Aの契約を獲得したことなどをあげ、デビッド・カルホーンCEOは社員に対して謝意を示しつつも、人員削減の方針を示しました。
コロナ禍の経済環境が厳しいことを踏まえ、支出削減、研究開発費の見直しと再配分を含めあらゆる見直しを進めつつ、一方で力強い回復に向けた万全の態勢を整えたいと意図を説明しています。