ラタム・エアラインズ、787と777Fを5機キャンセル 保有機削減で

ラタム・エアラインズ、787と777Fを5機キャンセル 保有機削減で

ニュース画像 1枚目:ラタム・エアラインズの787 イメージ (Frankspotterさん撮影)
© FlyTeam Frankspotterさん
ラタム・エアラインズの787 イメージ (Frankspotterさん撮影)

ラタム・エアラインズ・グループ(LATAM)は2021年5月6日(木)、発注済みのボーイング787-9型機4機、ボーイング777-200貨物機1機、計5機の発注キャンセルでボーイングと合意したと明らかにしました。LATAMは、保有機の機数と機種数の削減に取り組んでおり、4月にはA350-900の完全退役を発表済みです。これは、LATAMが申請しているチャプター11で、企業再生に向けた取り組みの1つです。

LATAMが長距離路線で運航する機材は、A350と787、さらにボーイング777-300ER型機と3機種ありました。4月の年次報告では、A350の10機が退役済みで、残る1機も退役させ、787-9を4機売却すると発表されました。

今回、発表された787のキャンセルは、ラン航空が2007年に発注した26機の契約分で、2022年から2023年に納入予定の787-9でした。2021年12月に納入が予定されていた2機は予定通りにLATAMが導入します。また、キャンセルされた777貨物機はTAM航空が2007年に発注し、2024年にラタム・エアラインズ・ブラジルに納入予定でした。

LATAMは以前のラン航空とTAM航空の2社を主体に南米各国で運航する航空会社を束ねた親会社で、2012年の正式発足以来、各会社が契約していた航空機発注も引き継いでいます。チャプター11を契機に、各社が個々に契約した長距離機材の統一、発注ずみの余剰機材の整理、シンプルな保有機種になる機材戦略が進められています。

これにより、ラタム・エアラインズとして保有するワイドボディ機はボーイング767、777、787の3機種、ナロウボディ機はA320ファミリーのみでA319、A320ceoとA320neo、A321ceoとなります。

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