ハワイ・マウイ島で2023年8月8日に発生した大規模な山火事を受け、ハワイアン航空はじめカフルイ空港へ乗り入れる航空各社は、救援物資の輸送や特別便運航などの対応を実施しています。
島西部の最大都市ラハイナでは甚大な被害が発生。多くの旅行者や被害を受けた居住者の島外への避難が行われています。
ハワイアン航空は、山火事対応を支援するホノルルの消防士向けに座席を提供。マイレージ会員と共同で、約9,000万マイル(島間航空券12,000回分に相当)をハワイ・アメリカ赤十字社へ寄付し、ボランティア、地域住民をサポートしました。さらに、定期便に加えて多くの臨時便を運航したほか、8月14日までカフルイ発ホノルル行きの普通席全席を19ドルで提供しました。
また、血液や医療用品、医薬品、食料、水、アメニティキット、通信修理のためのインフラ機器などを輸送。さらに、カフルイ空港に滞在する避難者向けに、水300本、サンドイッチ550個、スナック3,000個、アメニティキット1,600個、マットレス、くつろぎ用枕なども支援しています。なお、このような重要な物資輸送のため、機内へ専用スペースを確保したとのことです。
アメリカン航空は米本土との直行便の機材大型化や増便を実施。また、水、毛布、アメニティキット、保存食、粉ミルクを輸送しました。アラスカ航空もシアトルから救援物資を輸送し、復路便では避難者を輸送したほか、普段は運航していない島間線(カフルイ/ホノルル線)で物資や人員輸送を担いました。
カフルイ/バンクーバー線を運航するエア・カナダは、普段使用しているボーイング737-8-MAXから、ボーイング787-8型機へ機材を大型化して対応したほか、ユナイテッド航空・デルタ航空も特別便の運航や赤十字社を通じた支援を継続しています。
ハワイ州は緊急事態宣言を発出し、マウイ島西部への不要不急な渡航を控えるよう強く呼びかけています。このためカフルイへ乗り入れる全社では、航空券の無料キャンセルや予約変更などを受け付けています。