ボンバルディアは2012年8月27日、同社が開発中のCシリーズ機の「機体番号0」のアイアンバードで模擬飛行試験「バーチャルフライト」を始めたと発表しました。
これは統合システムテスト認証装置(Integrated Systems Test and Certification Rig:ISTCR)により、アビオニクス、電気系統、飛行制御、フライ・バイ・ワイヤ、油圧、ランディングギア、配線システムの作動、システムインテグレーション、通信が正常であると確認されたもの。ボンバルディアではこれからフライトテストに向けた地上でのテストを進めていくとしています。
ボンバルディアでは、モントリオール郊外ケベック州ミラベルにある総ての系統を統合するアイアンバード、「Complete Integrated Aircraft System Test Area(CIASTA)」は同一建物内に統合したのは世界で初めて。すでにミラベルでは、他の系統の地上テストも進められ、2013年の商業飛行に向けて準備を進めるとしています。
ボンバルディアが開発するCシリーズは座席数100席から149席の航空機で、PW1500Gエンジンを採用し、およそ5400キロメートルの航続距離を持ちます。発注はルフトハンザドイツ航空がCS100型30機、大韓航空がCS300型10機をはじめ、リース会社などが発注をしており、現在124機の受注を獲得しています。