防衛省、モロッコのMV-22事故評価報告発表-機体に問題なし

防衛省、モロッコのMV-22事故評価報告発表-機体に問題なし

防衛省は、2012年4月11日にモロッコで墜落したアメリカ海兵隊のMV-22オスプレイの事故原因を、日本側で分析評価した報告書を8月28日に発表しました。

これは防衛省がアメリカに派遣している調査団が、先週アメリカから提出されたモロッコの事故に関する事故報告書を分析評価したものです。

事故は副操縦士の操縦により、垂直離陸後180度方向転換して追い風状態のなか、遷移飛行に移ったところ急激に機首を下げて墜落したというものです。

報告書では、経験の浅い副操縦士が、飛行マニュアルに「回避」すべきとされている追い風でホバリングし、マニュアルで「禁止」されている低速で遷移飛行へ移行し、機首が下がった際に姿勢を水平に保とうとしなかったなど、操縦士がマニュアルに反する操縦をしたことが主な原因であり、この事故に関しては機体自体に原因は認められないとしています。

防衛省のウェブサイトには報告書と概要、事故の状況、アメリカ海兵隊法務官による事故調査報告書の原文と仮訳の詳細な資料がアップされています。

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