三菱重工業は、延期していたH-IIAロケット50号機の新たな打ち上げ日を2025年6月29日(日)未明に決定しました。打ち上げ予定時間帯は、午前1時33分03秒~午前1時52分00秒の間で、鹿児島県の種子島宇宙センターより打上げられます。天候などの理由で予定時間内に打ち上げられなかった場合、打ち上げは翌日以降に持ち越されます。
今回打ち上げるのは、地球観測衛星「GOSAT-GW」。現在、温室効果ガスの観測を行っている「いぶき」「いぶき2号」と、地球における水循環の観測を行っている「しずく」の後継機です。
H-IIAロケット50号機は、同型ロケットの最終号機。当初は、24日未明に打ち上げられる予定でしたが、第2段機体の電気系統に確認が必要な事象が発生したため、打ち上げが延期に。今回改めて、6月29日未明の打ち上げが決定されています。
H-IIAロケットは97.9%の高い打ち上げ成功率を誇る日本の大型基幹ロケット。2001年8月からおよそ24年にわたり運用されてきましたが、今回が最後の打ち上げに。今後は後継のH3ロケットへ、任務のバトンが渡されます。