IHIは2012年10月10日、アメリカの航空機部品修理を手がけるインターナショナル・コンポーネント・リペア(International Component Repair)社と、民間航空機エンジンの修理を行う合弁会社「IHI-ICR ,LLC.」を設立すると発表しました。
IHI-ICRは、A320に搭載されているV2500エンジンの燃料の温度を制御する燃料制御モード切替弁(Fuel Diverter & Return Valve:FDRV)の修理を手がけます。IHIが参画する初めてのアメリカでの民間航空機エンジンの修理拠点。
IHIの航空宇宙事業本部は、東京都西多摩郡の瑞穂工場、福島県相馬市の相馬第一、第二工場、広島県呉市の呉第二工場の3拠点で、航空機エンジン部品の製造、修理、組み立て、整備を手がけています。
このうち、部品修理は瑞穂工場で実施していましたが、アメリカの拠点では北、中央、南アメリカの各航空会社からエンジン部品の修理を受託するとしています。これにより、航空会社の近い拠点で部品修理し、低コスト化、納期短縮を図るとしています。