ダッソーは2012年10月、ラファールが2つの大きなマイルストーンに到達したと発表しました。ひとつは初の量産型RBE2 AESAレーダーを搭載する機体をデリバリーしたこと、もうひとつは新世代長距離空対空ミサイルミーティアの初期試験に成功したことです。
ラファールB301は10月4日と10日に、フランス防衛調達庁(DGA)カゾー・テストセンターで視界外射程空対空ミサイル(BVRAAM)ミーティアーの試験を実施し成功しました。
DGAは2010年12月22日に200発のミーティアー・ミサイルを発注し、その1週間後にラファールにミーティアー・ミサイルを搭載する開発作業の契約を結んでいました。
MBDAが製造するラムジェット推進のミーティアー・ミサイルは、超長距離で目標を迎撃することができ防空任務に適しており、現有のドッグファイトや自己防衛のための短距離ミサイルMICAと補完する関係になります。
2012年10月2日、初の量産型タレスRBE2 AESAレーダーを搭載した単座型のラファールF3(C137)が、DGAに引き渡されました。これによりヨーロッパで初めてAESAレーダーを搭載した実用機の運用開始まで間近になりました。
RBE2 AESAレーダーにより拡張された遠距離探知性能は、ミーティアー・ミサイルのような長距離ミサイルをフルに使うことができます。
ラファールはすでにアフガニスタンやリビアで、非常に効果的な新世代戦闘機であることを実証しています。しかし、万能戦術戦闘機としての開発作業はさらに続いているとしています。