マレーシア航空のLCC子会社ファイアフライは、エアアジアより10%安い運賃を提供する考えだ。クアラルンプールの格安ターミナルではなく、メインターミナルを利用するため、運賃競争では価格引き下げに不利とみられる。
メインターミナルの利用時は国内線のみで路線を展開し、現在建設中の新しい格安専用ターミナルの完成後に国際線に進出する計画だ。メインターミナルでの国際線運航は51RM(マレーシアリンギッド:日本円 約1382円)の旅客サービス料だが、LCCターミナルでは25RMと半額と大きな差があるためだ。
同社はボーイング737-800型を2011年上半期に4機を受領、合計7機を2011年に受領する予定。2010年のマレーシア国内の空港利用者数は5200万人にのぼり、2009年から15%増と伸び盛り。国内路線を広げ、機材を増やし、顧客を獲得してから国際線に着手する、というのが同社の戦略だろう。
なお、同社は1月15日から、クアラルンプール/クチン線、クアラルンプール/コタキナバル線の運航を1日2往復で開始し、1月24日にはそれぞれ1日4往復、3往復で運航する。