イギリス空軍ワディントン基地で2013年7月6日と7月7日に開催される「ワディントン・インターナショナル・エアショー2013」に、スウェーデン・サーブのジェット機3機が展示されます。
1機はサーブJA37ビゲンです。ビゲンはスウェーデン独自の戦略により開発されたSTOL能力を持つ戦闘機で、グリペン、ラファール、タイフーンなどカナード付きデルタ翼の流行を作ったパイオニア的な機体です。ビゲンは2007年にスウェーデン空軍を退役しましたが、2012年3月に飛行可能な状態に復元され、往時のシルバーカラーをまとった機体が展示されます。
2機目は現在もスウェーデン空軍とオーストリア空軍で使用されているSK60(サーブ105)練習・軽攻撃機です。
3機目は1948年に初飛行したジェット機草創期の戦闘機、サーブ29トゥンナンです。当時の最新技術である後退翼をいち早く採用した戦闘機で、そのスタイルから「空飛ぶ樽」と呼ばれています。
これらの機体はスウェーデン空軍の歴史保存飛行隊、SwAFHFが、ヨーロッパ各地のエアショーで展示飛行を実施しています。
このほかエアショーではチェコ空軍のJAS39Cグリペンが飛行展示し、サーブ2000やサーブ340改装の電子戦機が地上展示されます。