運輸安全委員会は2013年10月29日、9月23日に発生した富士重工式FA-200-160、機体記号(レジ)「JA3492」の事故を受け、国土交通省航空局へ情報提供を行ったことを発表しました。情報提供は、事故調査の過程で、一部の部品が不適切に取り付けられていたことが判明、これを通報したもの。
「JA3492」は大利根飛行場を14時15分に離陸、飛行中に千葉県八千代市上空でエンジン出力の低下を認識し、稲刈り後の水田に14時25分ごろ不時着したもの。
整備点検に関する手順などを記載しているサービスマニュアルには注意事項として、「100号機迄の機体の燃料入口に取り付けられるチェックバルブは『HINGE』と表示されている側を上側に取り付ける。」と記載されていましたが、「JA3492」では左右のチェックバルブが本来の位置から90度から120度程度、横向きに取り付けられていたもの。
航空事故との因果関係については、引き続き調査を進めているとしています。