民間旅客機最後のDC-10-30、ビーマンから2月に完全退役へ

民間旅客機最後のDC-10-30、ビーマンから2月に完全退役へ

ビーマン・バングラデシュ航空は保有するDC-10-30の運航、ラストフライトについて発表しました。ビーマン・バングラデシュ航空は定期便で2013年12月7日に運航を行い、この後のスケジュールはスタンドバイとして、急な機材変更などに対応するための予備機として使用します。なお、保有する2機のうち、1機はすでにダッカ、シャージャラル国際空港でスクラップされることが決まっています。

残る1機の予備機としての運用は2014年2月ごろが目処となっています。これは新たに受領する777-300ERが2014年1月初旬にも受領し、ライン投入される段階までの対応です。

運用を終了後、このDC-10-30の1機はアメリカの博物館に寄贈される予定。まず、ダッカから途中に寄港しながら、イギリスのバーミンガム空港へ飛行。バーミンガムでは遊覧飛行を2フライトほど予定。さらに、アメリカの航空当局から認可が得られれば、バーミンガムとアメリカ間のフライトも販売する予定です。

ビーマン・バングラデシュ航空はこうした一連のフライトについては、ウェブサイトで販売するとしており、1月ごろにも実施できる見込みとしています。

なお、どちらが保存、スクラップとなるかは不明ですが、「S2-ACR」は1988年9月に初飛行、「S2-ACP」は1979年2月に初飛行し、シンガポール航空で使用後に導入された機体。両機材とも日本への飛来実績もあり、FlyTeamメンバーからの投稿でも日本の空港で撮影された写真が投稿されています。

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