アメリカ海軍航空システム軍団は2014年5月2日、シコルスキーCH-53Kヘリコプターの地上試験機(GTV : ground test vehicle)が、初めてローターブレードを回転させ、ローターとブレード、駆動系や構造全体の評価試験に移行したと発表しました。
CH-53K初の「シェイクダウン」試験は4月17日、フロリダ州ウエスト・パームビーチのシコルスキー社施設で実施され、エンジンと駆動系に接続された7枚のメインローターと4枚のテールローターを回転させました。
アメリカ海兵隊重輸送ヘリコプター計画部長のRobert Pridgen大佐は「システムは期待どおりに作動した。短かな壮大なショーだったが何事も起きなかった。これは驚異的なヘリになるだろう」と感想を話しています。
CH-53Kは現用のCH-53Eをリプレイスする機体で、約15トンの貨物を半径203キロの地点に輸送し、従来の約3倍の輸送能力を発揮します。計画では2019年までに初期作戦能力(IOC)を取得します。