全日空(ANA)とボーイングはB787ドリームライナーによる給油作業、格納庫内のスタンド、空港のゲートとのフィットチェック、トーイングなどの検証プログラム(SROV)を終了したと発表した。今回のSROVでは、ボーイングのパイロットとともにANAのパイロットがB787を操縦、ANAの整備士もそれぞれの仕事の持ち場でB787型の整備にあたるシミュレーションをおこない、羽田、伊丹、関西、岡山、広島の各空港で100項目以上のチェックを行った。
また、ボーイングはドリームライナーが7月3日に羽田に到着して以来、各空港で多くの熱いファンに見守られたことをファンに感謝。7月10日には製造に携わる三菱重工、川崎重工、富士重工などの関係者が多い中部国際航空を訪問。こうした訪問もあわせ、世界初の商業フライトに向けて期待が高まっているともコメントしている。機体番号(レジ)「N787EX」は午前5時40分、羽田を離陸し、次の目的地のインド、デリーのインディラ・ガンディー国際空港へ向けて飛び立った。
なお、ANAでは55機の受領を予定しているが、初号機は8月から9月ごろを予定し、羽田/岡山線か羽田/広島線でのデビューを予定している。
■B787機内からとらえたファンの様子