エチオピア航空787の火災、ELTのリチウムイオンバッテリーが原因

エチオピア航空787の火災、ELTのリチウムイオンバッテリーが原因

イギリス航空事故調査委員会(AAIB)は2014年6月18日、ロンドン・ヒースロー空港でエチオピア航空の787、機体記号(レジ)「ET-AOP」で発生した火災事故についてバッテリー配線ミスが根本的な原因であるとの報告書をまとめました。

AAIB 報告書 ET-AOP

<AAIB報告書より>

ハネウェル・インターナショナルが製造した航空機用救命無線機(ELT)のリチウムイオンバッテリーで配線ミスが見つかり、これが制御できない状態となり発火した可能性が高い状況です。AAIBはバッテリーの火災の状況を公開、このうちセルの1つが他のセルと比べ大きく燃えていることから、極性が異なり1つのセルに過充電されたことが影響したとの見方を示しています。

「ET-AOP」の発火は、ヒースロー空港に駐機中、垂直尾翼近くの機体上方の後部が焼け、機体に穴が空く火災でした。現在、この「ET-AOP」は修復が行われ、営業飛行を行っています。

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