武田防衛副大臣は2014年7月22日、古川佐賀県知事を訪問し、陸上自衛隊が導入する予定の新型輸送機「ティルト・ローター機」の配備と、空港近隣の用地を取得する考えを説明しました。陸上自衛隊の導入する17機、アメリカ海兵隊普天間基地のMV-22オスプレイを一部、目達原駐屯地のヘリコプター50機を移転し、合計70機程度を配備する考えです。
副大臣は佐賀空港での配備スケジュールとして、2015(平成27)年の概算要求で佐賀空港西側の20ヘクタールから30ヘクタールの用地取得費用を計上、2016(平成28)年から2018(平成30)年までに整備し、2019(平成31)年に配備する計画だと明らかにしました。
佐賀の場所選定については、沖縄の移転の可能性のある地域、陸上自衛隊の新設部隊「水陸機動団」に近く、陸自、航空自衛隊とも西部方面隊の司令部が近いことから、「統合運用に資する場所」と説明しています。規模としては700人規模の部隊が駐屯する見込みです。
また、佐賀空港での整備、拠点とする機数は70機で、この一部に普天間基地に配備されているアメリカ海兵隊のオスプレイを一部、運用する可能性にも言及しました。武田副大臣は海兵隊のオスプレイは、辺野古沖の完成までの暫定利用としており、整備規模からすると3機しか枠はありませんが、運用面は米軍の計画との説明で明言はしませんでした。
整備にあたり、環境や騒音面など万全を期したいとしています。佐賀空港でのオスプレイ配備方針は7月17日、小野寺防衛相が古川知事に電話で伝え、これを受けて副大臣の訪問となりました。
※一部、記事内の基地名を修正しました。