エアバスは2014年8月14日、A350-900で路線実証(ルートプルービングテスト)飛行テストを終了したと発表しました。7月24日から、3週間かけて世界14都市にフライトし、商業飛行でA350 XWBの運用性を実証しました。
機体記号(レジ)「F-WWYB」のA350 XWB、5号機は8月13日17時にトゥールーズに着陸し、路線実証飛行テストを終了しました。北極を通過、各大洋を越えるなど、合計で約180時間、およそ151,300キロの距離を予定通りに飛行しました。
テスト飛行にはエアバスのフライトクルーに加え、ドーハからパース、モスクワ、ヘルシンキを結ぶ路線でカタール航空のフライトクルーが同乗したほか、ヨーロッパ航空安全庁(EASA)のパイロットも飛行テストツアーに参加し、操縦しました。
このテストのマイルストーンでは、海抜1,694メートルに位置するヨハネスブルク、タンボ国際空港で高高度の空港での運航性能を実証したほか、ヨハネスブルグからシドニー、オークランドからサンティアゴへのフライトは、超長距離路線、ETOPSの飛行性能を確認しました。
A350 XWBは276席から369席を装備する最新鋭の長距離用の中型航空機で、エコノミーには18インチの幅広いシートを備えています。燃費は25％削減し、乗客の快適性、運航効率性、コスト効率性を追求した機体です。エアバスは2014年7月末までに、世界38社、742機を受注しています。