F-35ライトニングII、開発作業は順調に推移

F-35ライトニングII、開発作業は順調に推移

ロッキード・マーティンは、F-35ジョイント・ストライク・ファイター(JSF)計画が、2014年8月に数々のマイルストーンを達成したと8月25日に発表しました。

8月13日、F-35A「AF-1」が、GBU-31 JDAM(Joint Direct Attack Munition)の投下に成功しました。F-35によるGBU-31投下試験はBLU-109で実施されていましたが、Mk.84 2,000ポンド爆弾に装着されたGBU-31の投下実証試験は今回初めてです。

8月9日、F-35B「BF-1」と「BF-4」が、Block 2Bソフトウェアの要件であるMode 4での編隊飛行試験を完了しました。Mode 4とはリフト・ファンやロール・ポスト・ノズル、3ベアリング・スイベル・ノズルなどが作動している短距離離陸垂直着陸(STOVL)状態を指します。STOVL機であるF-35BにとってはIOC(初期作戦能力)獲得に欠かせないマイルストーンでした。

8月14〜15日、Block 2BソフトウェアのF-35B「BF-3」が、AIM-120 AMRAAMの発射試験に成功しました。第5世代戦闘機のF-35にとって、レーダー誘導の空対空ミサイルであるAIM-120の運用能力は、最も重要な戦闘能力となります。

このほかF-35Aのシステム開発・実証(SDD)機は、8月14日にトータルでの飛行時間が4,000時間を突破し、F-35各型合計ではSDD機の8,000時間以上とあわせて19,500時間を突破しました。また、F-35A「AF-1」は8月13日に飛行400回、「AF-4」は8月11日に飛行500時間、F-35C「CF-2」は8月14日に飛行300回を、それぞれ達成しています。

6月末にF-35Aがエンジン火災事故を起こし、飛行停止措置がとられ現在も飛行が制限されていますが、IOC獲得に向けて開発は順調であることをアピールしています。

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