航空業界、気候変動に協調して行動 2050年に2005年水準のCO2を半減

航空業界、気候変動に協調して行動 2050年に2005年水準のCO2を半減

アメリカ・ニューヨークで開催されている国連気候変動サミットで2014年9月24日、国連の専門機関である国際民間航空機関(ICAO)と航空業界から航空輸送アクショングループ(ATAG)が参加し、気候に対する行動への決意を発表しました。排出する排気ガスの削減について、航空輸送業界ですでに行われている取り組みを拡大することが明らかにされました。

声明では、世界の産業のあらゆる分野が、航空輸送の利点の迅速な接続性から恩恵を受けており、航空輸送業界は産業界と政府のあらゆる領域と提携し、持続可能な成長への道筋を築くとしています。

航空分野の二酸化炭素排出量は現在、世界全体の排出量の約2%ですが、この数値は新興国の経済圏で航空需要が高まりを見せていることから、上昇すると予想されています。航空業界はこうした中で、排気ガス削減へ向けて意欲的で、確かな道筋を歩むとしています。すでに市場メカニズムを活用した世界的CO2削減策の構築に協力しているほか、2020年以降、二酸化炭素の純排出量を増加させず、2050年までに航空輸送による二酸化炭素の純排出量は、2005年水準の半分にまで削減する高い目標を掲げています。

なお、この声明は航空輸送業界のさまざまな分野を代表し、国際空港協議会(ACI)、民間航空管制業務実施機関協会、国際航空運送協会(IATA)、国際航空宇宙工業協議会、国際ビジネス航空協議会により、共同署名されました。

ATAG(Air Transport Action Group )はエアバス、ボーイング、ボンバルディア、エンブラエル、ATRの航空機メーカーに加え、GE、CFM、ロールスロイス、プラット・アンド・ホイットニーの航空エンジンメーカー、サフラン・グループ、ACI、IATAで設立されました。

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