ボーイングは、2014年10月6日、ミズーリ州セントルイスの同社工場で、777Xの部品を生産すると発表しました。現在の777では下請け企業や海外に発注していた仕事を、社内に取り込むことになります。
セントルイス工場で生産される部品は、ボーイング・エアロストラクチャー・オーストラリアや他のボーイングの施設で設計されており、ワシントン州エバレット工場で組み立てられる複合材製の主翼を構成します。エバレット工場は777Xの最終組み立てを行う本拠地で、100万平方フィートの複合材ウイング・センターが建設中です。
ボーイングでは2017年から777Xの部品の製造を始める予定で、これにあわせてセントルイス工場の複合材工場を拡充します。
ボーイングのセントルイス工場は、1997年に吸収合併したマクダネル・ダグラスの軍用機工場で、かつてはF-4ファントムやF-15イーグル、F/A-18を大量生産していました。しかし、現在ではF/A-18E/FやEA-18G、F-15の生産も終わりに近づき、将来の仕事の確保が命題でした。