ガルフストリーム・エアロスペースは2014年10月14日、新たな機種としてガルフストリームG500、G600を発表しました。2機種は機体が幅広で、効率性を追求し、このクラスの機材で最大のパフォーマンス、安全性の特徴を備えているとしています。発表ではジェネラル・ダイナミクスの幹部が見守る中、G500、G600が展示されました。
G500は新たな設計を採用し、投入されます。このG500は5,000海里、9,260キロメートルの航続距離をマッハ0.85、または3,800海里、7,038キロメートルをマッハ0.9で飛行する事ができます。また、G600は6,200海里、11,482キロメートルをマッハ0.85、または4,800海里、8,890キロメートルをマッハ0.9で飛行できます。両機種とも最高速度はマッハ0.925で、ガルフストリームの機種ではG650、G650ERと同じ速度です。
G500、G600ともの開発プログラムはサバンナで実施され、G650ERで投入された最新の技術を投入します。このうちG500は2015年に初飛行し、アメリカ連邦航空局(FAA)とヨーロッパ航空安全庁(EASA)から2017年までに型式証明を獲得し、2018年に初号機を引き渡しする予定です。
G600はG500から12カ月から18カ月遅れで飛行プログラムを行います。初号機の納入は2019年の目標です。
この機体にはプラット・アンド・ホイットニー・カナダのPurePower PW800エンジンを搭載します。G500向けにはPW814GA、G600向けにはPW815GAを搭載します。このエンジンは2014年末までに型式証明を獲得する予定です。顧客の運航開始までには150万飛行時間を記録する予定です。
G500、G600の客室は、幅91インチ、213センチメートルで、高さは74インチ、188センチメートルで、乗客は最大19名です。G500は3つのリビングエリア、G600は4つが設けられ、オプションで乗務員の休息スペースを設ける事ができます。窓はG650と同じサイズで、客室内に自然光を取り入れる事ができます。また、いずれも前方、後方にトイレを設け、ギャレーは機体前方、または後方のいずれかに配置することができます。収納スペースは175立方フィートです。
コクピットはシステム制御、飛行管理、コミュニケーション、チェックリスト、監視、天気、フライト情報など直感的な操作ができる統合タッチスクリーンを装備するほか、次世代の強化されたビジョンシステム(EVS)、ハネウェル・プリムス・エピック・アビオニクスを搭載します。