スイスのピラタスは2014年11月5日、アメリカのサーフエアにPC-12 NGを引き渡したと発表しました。製造番号1490、機体記号(レジ)は「N809SA」です。ピラタスはサーフエアから15機の確定発注を獲得しています。
ピラタスはすでにPC-12を3機、サーフエアに引き渡していますが、今回の機体は改良が加えられた新型で、2014年中にさらに2機が引き渡しされる予定です。この PC-12 NGの導入で、旧型のPC-12は退役します。
PC-12 NGはハネウェルのプライマス・アペックス統合アビオニクスシステムを搭載し、エンジンはプラット・アンド・ホイットニーのPT6A-67Pエンジンで高馬力となっているほか、BMWデザインワークスUSAによる機内のカスタマイズが行われています。
サーフエアはアメリカ、カリフォルニア州内のプライベート空港を中心に路線を展開する会員制の航空会社です。プライベートジェットのような融通が効くサービスで、大空港ではないことから航空機の搭乗、降機に時間がかからないとことをメリットとしています。同社はこの新機材により、カールスバッド、オークランドなどに就航する予定です。
また、サーフエアは2015年、2016年に発注済みの機体を追加し、その後にオプション権の行使を決定します。