韓国空軍の空中給油機選定が、当初予定されていた2014年12月ではなく、2015年初旬に延期される見込みです。Korea Heraldが2014年11月23日に報じています。
韓国空軍は1990年代半ばから、竹島上空などで戦闘機の滞空時間を延ばすために空中給油機を求め、2017年から2019年にかけて4機の空中給油機を総額12.5億ドルで整備する計画を立てています。
候補機は、ボーイングKC-46とエアバスA330 MRTT、IAI B767 MMTTの3機種です。韓国防衛事業庁の関係者によると、交渉は大詰めを迎えているが、オフセット(見返り)契約に関して条件が満たされていないとしています。
候補機の中では、アメリカ空軍との相互運用性を重視してKC-46が最有力と見られていますが、KC-46がまだ完成していないことと、KC-46は燃料96.1トン/乗客114名に対してA330 MRTTは111トン/266名と余裕がある点が有利と見られています。またIAIのB767 MMTTは、767の中古機を改造するため価格が競合機の約半分であることが魅力です。