民間有志の団体「Doc's Friends」が修復していたB-29「Doc」が、かつての生まれ故郷のカンザス州ウイチタで完成し、2015年3月23日にロールアウト式典が開催されました。
B-29「Doc」は、1945年カンザス州のボーイング・ウイチタ工場で製造されたB-29-20-BWです。1956年に退役し、40年近くカリフォルニア州のモハーベ砂漠に放置されたあと航空史研究グループに発見され、細々と修復されていました。
2000年にはウイチタに運ばれ、ボーイングやスピリット・エアロシステムズの熟練工や退役軍人、現役軍人らがボランティア参加して本格的な修復が始まりました。格納庫が必要になったとき「Doc's Friends」が組織され、寄付を集めるなど大きな動きになり、ボーイングが格納庫を寄贈するなどしました。
「Doc's Friends」では2015年夏までにB-29「Doc」を飛行させ、博物館を建設し、運営することを目指しています。現在、飛行可能なB-29は1機のみで、B-29「Doc」が飛行すると2機になります。