LATAMエアラインズ・グループと傘下のラン航空、TAM航空は2015年4月17日、新たにブラジル北東にハブ空港を構築する計画の選定を開始したと発表しました。候補地はフォルタレザ、ナタール、レシフェで、国際線、国内線を拡充します。
LATAMは、ブラジルの北東地域にハブ空港を展開し、南米とヨーロッパ路線を拡大する構想があり、その地理的な位置から3都市を候補にあげています。いずれの都市がハブ空港に選ばれても、ブラジルの北部地域、北東地域に新たな便、就航地や路線、接続便を創出し、南米各地とヨーロッパ主要都市を結ぶ計画です。また、ブラジルの国内線を運航する航空会社は、この3都市を含むブラジル北東部と南東部、南部、ブラジリアを結ぶ路線を展開に力をいれていることから、これらの便との接続性も高まります。
新しいハブ空港は、LATAMグループが発注済みの機材を使用して運航し、ハブ空港の構築に伴い、新たな航空機は発注しません。ハブ空港の都市は、2015年末までに決定し、その後に順次、ハブ構築のための作業が進められ2016年12月から新たな体制となり、2018年まで拡大していきます。
LATAMは長距離機材でA350-900を27機発注済みのほか、ラン航空が787-8を12機、787-9を4機、計43機の旅客機を導入する計画です。また、TAM航空は777貨物機を2機受領する予定です。また、LATAMでA320neoを52機、A321neoを15機、受領待ちとなっているほか、2015年4月現在の保有機数はラン航空で120機、ラン・アルゼンチンが14機、TAM航空で161機、計300機近い機材を運航しています。