スウェーデンのエーンショルズビーク空港が2015年4月21日、世界で初めて遠隔操作による航空交通管制を開始しました。スウェーデンの航空管制業務を担当するLFVが発表したものです。
エーンショルズビーク空港には管制塔の代わりにカメラが設けられたリモートタワーサービス(Remote Tower Service:RTS)、実際の管制を担当する施設はおよそ150キロ離れたスンツヴァルで行っています。LFVとサーブが共同で航空交通管制の遠隔操作で運用、技術的なソリューションの開発で10年間に渡り取り組んできました。
サーブでは、小規模空港から大規模空港まで、遠隔操作による飛行場管制には大きな関心が寄せられており、このシステムにより効率化に大きく寄与できるとしています。
RTSはカメラとセンサーを含む設備で、実際の管制を行う管制センターにリアルタイムでデータを送信します。遠隔地にあるセンターには大画面のモニターに空港の状況や情報が表示され、遠隔地でもこれまでの管制塔で目視するなどと同様の管制を行うことができます。
LFVはこの遠隔操作による航空交通の管制サービスの実施について、2014年10月31日にスウェーデン政府から運用認可を得ていました。LFVは今後、2番目の遠隔操作する空港としてスンツヴァル=ヘルネーサンド空港、3番目にリンシェーピング空港での導入を予定しています。