トルコの航空宇宙企業ターキッシュ・エアロスペース・インダストリーズ(TAI)は2015年4月29日、エアバスとA320ファミリーのセクション19について新たにサプライヤー契約を締結したと発表しました。TAIは1998年にエアバスとセクション18についてサプライヤー契約を締結し、20年近くに渡る関係を築いています。また、セクション18は2014年から単独サプライヤーとなり関係を強化しており、今回の契約でその関係はさらに強化されます。
セクション18、19はA320の胴体部分にあたり、上、下、左、右の4つのパネルから製造されています。TAIはこれまでエアバスのスペイン工場にこのコンポーネントを納入し、その後はドイツのハンブルク工場に運び込まれていましたが、今回の契約でさらにエアバスとの関係を強化します。
TAIは民間機ではA330のラダーを炭素繊維で製造する契約を締結しているほか、A350 XWBプログラムにも参画しています。軍用機ではA400Mで胴体コンポーネント、エルロン、スポイラー、照明、水回りシステムの開発・生産を分担しています。