イギリスが大地震で被災したネパールを救援するために空輸した空軍のチヌーク・ヘリコプターが、ネパール政府に受け入れを拒否され、インドのニューデリーで立ち往生しています。2015年5月10日付けのMail OnlineがAFP電として伝えています。
イギリス政府は、5月1日にチャーターしたアントノフAn-124で、チヌーク3機をブライズノートン基地から出発させました。しかし、大型のヘリコプターによる強烈なダウンウォッシュは、地震で痛んだ家屋をさらに傷つけかねないとして、ネパール政府から受け入れを拒否され、チヌークはニューデリーで待機したままの状態にあります。
アメリカ政府も沖縄よりMV-22Bオスプレイ4機を派遣しましたが、到着早々に被災地の家屋の屋根を吹き飛ばし物資の輸送を断念しました。しかし、その後慎重に運用して20トン以上の物資を空輸している模様です。
現地のヘリコプター・インストラクターは、大型のヘリコプターはヒマラヤのような狭い地域では役に立たないと話しています。