新中央航空に厳重注意-衝突防止装置の不具合を修理記録不記載や無報告で

新中央航空に厳重注意-衝突防止装置の不具合を修理記録不記載や無報告で

東京航空局は2011年9月30日付けで新中央航空に対し、立入検査の結果に基づき厳重注意を行った。東京航空局が9月16日に新中央航空の本社、主基地の龍ヶ崎に立入検査した際、Dornier228-212型、機体番号(レジ)「JA34CA」で航空機衝突防止装置の不具合で、社内対応に不適切な事態があった。

この事例は5月以降に断続的に航空機衝突防止装置の不具合が発生していたものの、航空日誌へその内容や修理記録が記載されていなかったという。さらに、不具合修復のため、衝突防止装置の機器を交換していたが、取り卸された機器の本来機能を確認せずに再使用したほか、航行中に発生した不具合を航空法で定められている当局への報告も行われていなかった。

航空局ではこうした事態を受け、法令、規定遵守の意識が欠如し、安全管理体制が機能せず、整備管理体制も不十分として厳重注意を発出。あわせて、今回の事態発生の原因と背景を調査し、再発防止策を策定し、10月14日までに文書で報告することを求めている。

新中央航空はこれを受けて書面で、「航空機製造会社の技術支援を得て徹底的に解明し、再度、安全管理体制、整備管理体制の構築と強化に取り組ん」でいくとコメントしている。

期日: 2011/10/14まで
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