南アフリカ航空のメンテナンス部門、南アフリカ航空・テクニカル(SAAT)とMRO企業のAARは2015年6月16日、業務提携を締結し、共同事業を開始すると発表しました。これにより、南アフリカ航空をはじめ、アフリカ各地の航空会社のメンテナンス関連のコスト削減、航空機の運航時間を最大限に高める狙いです。あわせて、SAATはAARからのノウハウを獲得し、MROの技術向上と受託業務の拡大を目指します。
提携契約で、AARはMROと格納庫設備の運用分析、技術サポートを提供し、ITソフトウェアによるソリューションを提供します。AARはこれまで、機材の運用効率の向上で高い評価を得ており、こうしたノウハウからコスト削減とターンアラウンドタイムの短縮を実現します。
AARはさらにSAATが手がけるランディング・ギアを含む航空機部品のメンテナンス能力の拡大を支援し、アフリカ大陸のサハラ砂漠から南の地域で成長する国際間の移動を支援するため、西部、中部アフリカで新しいMRO施設の展開についても支援を行います。