ブリティッシュ・エアウェイズとイベリア航空の親会社IAGは、マドリード・バラハス国際空港をハブとする格安航空会社「イベリア・エクスプレス」の設立を発表した。2012年夏スケジュールに運航を始める。機材はA320型1機種のみ。機材数は4機で運航をはじめ、2012年末までに13機へ増やす。座席はビジネスクラスとエコノミークラスの2クラス制になる。なお、機材は全てイベリア航空の保有機材を使う。
路線は、イベリア航空が赤字のスペイン国内線とヨーロッパ域内の短距離、中距離の路線を「イベリア・エクスプレス」に移管。当初はイベリア航空が機体整備やグランドハンドリングを提供する予定だ。
イベリアの子会社エア・ノーストラム、関連するLCCのブエリング航空への影響はないという。
今回、イベリア航空のLCC設立は、このところアジアで設立されているLCCが主に顧客獲得のためとは違い、イベリア航空の赤字減らし、運航コストの削減が目的だ。ただし、すでにエア・ノーストラムやブエリングに一部路線を移管し、さらに人員削減はないとIAGは発表したものの、人員削減を予想して早くもストライキを実施する動きもあるようだ。