エアバス・ヘリコプターズは、2015年7月27日、オーストラリア国防軍(ADF)ヘリコプター乗員訓練システム(TATS)用のEC135T2+初号機を、ドイツ・ドナウヴェルト工場で引き渡しました。引き渡し式には、オーストラリア陸・海軍に代わって、TATS計画の主契約社であるボーイング・ディフェンス・オーストラリアが参加しました。
ADFのTATSは、オーストラリア陸・海軍統合のヘリコプター乗員訓練システムで、15機のEC135T2+はフライトシミュレーターと共に運用され、洋上飛行用のアビオニクスが組み込まれています。
ADFは2014年11月に発注し、2015年1月16日には今回引き渡された初号機が初飛行し、2016年1月にオーストラリアへ運ばれるまでドナウヴェルトで乗員や整備士の訓練を行います。
EC135は、海上自衛隊も洋上飛行の練習機TH-135として採用しています。安全性の高い双発小型機で、視認性の高いグラスコクピット、多軸オートパイロットなどを装備し、軍用ヘリの訓練に最適とのことです。