防衛省は2015年8月31日、「平成28(2016)年度概算要求の概要」を発表しました。総額は5兆911億円で、過去最大の予算を要求しています。概算要求は各省庁が財務省に提出する来年度予算の見積もりで、これから12月にかけて査定が行われ予算案となるものです。
27年度の概算要求では、V-22を12機、F-35Aを6機、SH-60Kを17機など航空機を新たに48機調達するとしています。開発作業が大幅に遅れ2015年度は0機だったC-2は1機が要求されています。
艦載型多用途ヘリコプターと新空中給油・輸送機は機種を選定中で、機数や金額は未定です。また、海上自衛隊の新たな哨戒ヘリコプターの開発に295億円、陸上自衛隊の新多用途ヘリコプターの共同開発に122億円などを継続して要求しています。
各自衛隊の航空関連装備品の主な要求は以下のとおりです。
■陸上自衛隊
・V-22 12機 1,321億円
■海上自衛隊
・SH-60K 17機 1,032億円 + 初度費12億円
・艦載多用途ヘリコプター 機種選定中
・P-3C機齢延伸 3機 12億円
・SH-60J機齢延伸 2機 10億円
・P-3C搭載レーダー能力向上 改修10式 部品7式 12億円
■航空自衛隊
・F-35A 6機 10,35億円 + 初度費25億円
・F-2空対空戦闘能力向上 改修11機 部品12式 F-2へのJDCS(F)搭載改修 4機 38億円
・C-2 1機 229億円 + 初度費5億円
・UH-60J 8機 354億円
・E-2D 1機 238億円
・E-767能力向上 部品1式 14億円
・C-130Hへの空中給油能力付加 部品1式 12億円
・新空中給油輸送機 機種選定中
■共同部隊
・グローバルホーク 3機 367億円