アメリカ空軍のエドワーズ空軍基地で、F-16にアクティブ電子走査アレイ(AESA)レーダーを搭載するレーダー近代化計画(RMP)の飛行試験準備が、2015年8月26日から始められています。飛行試験は第416試験飛行隊(416FTS)が、第412試験航空団(412TW)のF-16 2機を使用して行います。
現在のF-16は機械走査式のレーダーを使用しており、高速で機動する目標を多数追尾するには限界があります。AESAレーダーは瞬時にレーダービームを指向するため多数の目標を追尾でき、F-16の戦闘能力を向上させることができます。
海外有償軍事援助(FMS)分と将来的にアメリカ空軍F-16の近代改修を担当するロッキード・マーティンは、F-16用のAESAレーダーとしてノースロップ・グラマンのAN/APG-83火器管制レーダーSABR(Scalable Agile Beam Radar)を選定しています。
今のところアメリカ空軍のF-16へのAESAレーダー搭載改修は承認されていませんが、RMP飛行試験のデータは2015年末から開始される台湾空軍のF-16をアップグレードするフェニックス・ライジング計画に反影されます。