アメリカ空軍、B-52H 42機から核兵器運用能力を削除

アメリカ空軍、B-52H 42機から核兵器運用能力を削除

ニュース画像 1枚目:通常兵器専用となった307BWのB-52H「61-1021」
© U.S. Air Force photo by Master Sgt. Dachelle Melville
通常兵器専用となった307BWのB-52H「61-1021」

アメリカ空軍グローバル・ストライク軍団(AFGSC)は、新START(戦略兵器削減条約 : Strategic Arms Reduction Treaty)に従って、B-52Hの一部から核兵器搭載能力を取り除き、通常兵器専用機に改修する作業を開始したと、2015年9月17日に発表しました。

改修される現役30機のうちの1号機、空軍予備役軍団第307爆撃航空団(307BW)の「61-1021」は、ルイジアナ州のバークスデール空軍基地(AFB)で、今夏改修を終えました。改修された機体の通常兵器運用能力は、完全に従来の機能を維持しています。

空軍では、アリゾナ州ツーソンの第309航空宇宙整備再生群(309AMRG)に保管されている非現役のB-52H 12機についても同様の改修を行い、2017年初期までに完了します。

新STARTでは、アメリカとロシア両国はそれぞれ1,550発以上の戦略核弾頭を配備しないとしています。ICBM(大陸間弾道弾)には各800発、SLBM(潜水艦発射弾道弾)と重爆撃機は合わせて各700基/機に制限されます。AFGSCは、2015年5月からICBMミニットマンIIIの発射施設50基の運用中止を開始しています。

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