KLMオランダ航空は2015年10月7日、同社96周年にあわせ、96種類目のデルフト陶器を新たなラインナップに加えました。この96種類目は南ホラント州ホルクムの「ハメルハウス」です。このデルフト陶器はビジネスクラスで提供されているもので、KLMの利用者ではコレクターズアイテムとなっています。
「ハメルハウス」は韓国とのつながりが深いことから、この披露式にはハメル財団の会長、韓国大使が出席しました。KLMは1984年からアムステルダム/仁川線に就航しています。このハメルハウスは、1653年、ヘンドリック・ハメルが乗船する「スペルウェール」が済州島の沖合で難破し、1666年に朝鮮を脱出し、日本に到着するまで約13年間にわたり過ごしたことをまとめた「ハメルの報告書(ハメル漂流記)」としてつながりがあります。
報告書には当時の朝鮮の様子が詳細に描かれており、現在は当時を知る貴重な資料となっています。