宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2015年11月2日(月)、打ち上げ準備が進められている観測ロケット「S‐310」44号機を、2016年1月12日(火)の12時から12時30分の間に鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げることを発表しました。気象条件やトラブルが生じた際に、引き伸ばしされる「予備期間」は1月13日(水)から2月29日(月)までが設定されています。
観測ロケット「S‐310」44号機は、冬季の緯度約25から32度の上空に発生する環状の電流「Sq電流系」の発生空域に打ち上げられ、搭載した観測機器によって観測を実施することにより、「Sq電流系」によって生じる電子の加速や加熱といった特異な現象の解明に役立てられます。
S-310ロケットは、1975年から運用されている固体燃料ロケットで、全長が約7メートル程度のため、比較的小型なランチャーから打ち上げられます。前回打ち上げの43号機は、2014年8月に同じく内之浦から打ち上げられています。