アメリカ海軍が日本の横須賀に配備したばかりの空母USSロナルド・レーガン(CVN-76)が、さっそく中国とロシアから思わぬ歓迎を受けています。
レーガンは、韓国の観艦式と共同演習のために2015年10月下旬から朝鮮半島沖の日本海を航行していますが、10月24日に中国潜水艦の待ち伏せを受け、10月27日にはロシア偵察機の接近を受けています。
中国潜水艦の待ち伏せはWashington Free Beaconが、アメリカ海軍関係筋情報として報じており、同海軍はコメントを避けましたが否定もしませんでした。待ち伏せした潜水艦のタイプや距離、アメリカ側が探知していたかどうかなどの詳細は不明です。
また、ロシア機の接近はツポレフTu-142ベア偵察機2機によるもので、レーガンからは戦闘機4機が緊急発進し、最接近の距離は1カイリ以内と報じられています。
軍艦や軍用機が威嚇やデモンストレーションのために、接近することはよくあることですが、南シナ海で対立する中国、ウクライナやシリアで対立するロシアからの歓迎は緊張感をさらに高めたものと思われます。偶発的に砲火を交える危険性もあります。