新千歳空港、11月17日からCAT-IIIa運用開始

新千歳空港、11月17日からCAT-IIIa運用開始

新千歳空港のA滑走路の北からの進入(R/W19R)に使用する計器着陸システム(ILS)を、これまでのCAT(カテゴリー)-IからCAT-IIIaにアップデートします。2011年11月17日から運用を開始すると苫小牧民報などが伝えています。

ILSは、霧や雨、雪などで視程が悪くパイロットの目視がきかなくても電波で機体を滑走路に誘導するシステムで、その精度によりカテゴリー分けされています。これまで新千歳空港はCAT-Iで着陸決心高度が200フィート以上、滑走路視程距離550メートル以上必要でしたが、CAT-IIIaでは着陸決心高度が100フィート未満または設定なしで、滑走路視程距離も200メートル以上となります。

新千歳空港では、これまで年間平均で約90便が視程不足で欠航していましたが、CAT-IIIaの運用により大幅な減少が期待されます。これから悪天候の冬を迎えますが、利用者としては年末年始の繁忙期を安心して利用できることになります。

国内でCAT-IIIaを運用している空港は青森空港と新千歳空港の2空港になり、より精度の高いCAT-IIIbを成田、釧路、熊本、中部、広島と霧の多い空港で運用しています。

新千歳空港は来年度中には、CAT-IIIbの導入をめざしています。

期日: 2011/11/17
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