エアバス・ディフェンス・アンド・スペースとカナダのプロベンシャル・エアロスペースは、カナダの固定翼捜索救難機(FWSAR)更新計画に提案するため、AirPro SARサービスを合弁で設立したと2016年1月12日に発表しました。
AirProは、エアバスDSがFWSARにC295Wを提案し、現地で運用支援サービス(ISS)を行うための合弁企業です。両社の経験を持ち寄ることにより、カナダにとって最高で費用対効果の高いFWSAR運用が可能になるとしています。
C295Wは、これまで20以上のオペレーターへ165以上を販売したターボプロップ双発の中型輸送機で、捜索救難(SAR)や海上パトロール、人員輸送など幅広い用途に使用できます。
カナダのFWSAR更新計画は、現有のC-130HとDHC-5の後継機を選定するもので、広大な北極圏をカバーする長距離SAR機が対象となります。現在提案が見込まれているのは、フィンメカニカのC-27J、エアバスDSのC295W、ロッキード・マーティンのC-130J、エンブラエルのKC-390、ベル・ボーイングのV-22、バイキングエアのDHC-5 NGなどです。
これらは機体の規模がバラバラで、しかもカナダのボンバルディアが含まれていないなど、まだまだ紆余曲折が予想されます。