都営浅草線、成田/羽田の時間を短縮する短絡線の行方は?

都営浅草線、成田/羽田の時間を短縮する短絡線の行方は?

国土交通省は今月上旬に成田/羽田間のアクセス時間を短縮するため、都営浅草線の押上駅と泉岳寺駅間に短絡線を設け、途中JR東京駅丸の内側に新駅を設ける計画を東京都に説明し、協力を求めました。しかし、東京都側は「費用負担が大きい割りに、需要は小さい」として難色を示したと伝えられています。

都営浅草線には成田側から京成電鉄、羽田からは京浜急行が相互乗り入れしており、両空港を結ぶ直通電車が走っています。しかし、都営浅草線内に追い越し施設がないため時間がかかり、成田の第2ターミナルから羽田空港まで現状で約92分かかっています。そこで、途中に東京駅のみを設けて快速運転をする短絡線を建設し、約59分に短縮しようというものです。東京駅に直結することで、成田から新幹線へのアクセスもスピードアップされます。

しかし、東京都は総事業費が4000億円以上かかるうえ、快速運転で東京都の利用客はかえって不便になるとしています。しかも両空港の一体活用は国の事業との見方もしています。

羽田の国際化、ハブ化が進む一方で、このような巨額な投資が必要か議論の余地がありそうです。

期日: 2011/11/24
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